いくらの一人旅記録
ヨーロッパ鉄道の旅
ロンドン 2月22日-24日

2月22日(火)晴●ロンドン到着

ロンドンに到着したのは早朝の5時頃でした。街はまだ寝静まっていたので、オフィスがあくまでターミナルで待ちぼうけ。待つこと2時間、7時にやっとオフィスが開いたので、コインロッカーに荷物を預けて明日のフォークストン行きコーチ(長距離バス)を予約して今夜の宿探しに出ました。ガイドブックをみてもロンドンの宿は総じて割高だったため、まだ宿のめぼしはつけていなかった。「10£!宿」駅でビラ配りしている人からもらったチラシに書いてある安宿に、値段につられてまずは行ってみることにした。
通称「チューブ」と呼ばれる地下鉄に乗って(通勤時間かとても混雑していた)街から少し離れたところにその宿はあった。ほかを探すのも面 倒なのでここに泊まることにした。一泊10ポンド朝食つき。。指定された部屋に入るとすさまじい散らかりようだった。何人か部屋のヌシ(貧乏旅行の長期滞在者)がいるようだ。同室の先客に挨拶して自分のベットを確認して部屋をでた。宿は決まったので荷物を取りに戻るがてらに観光に出ることにした。近くのバス停からたまたま来たバス18番に飛び乗ってテキトウに街をめざす。 

10£宿の部屋

どうも体調が悪い。風邪引いたかな。身体が熱っぽい。食欲もあまりない。
まず大英博物館を見学。一部工事中のせいかあまり広くなく感じた。ミイラの写 真を撮った。いまいち観光する意欲がない。
少しお腹が空いてきたのでコンビにのようなお店に入って菓子パンを買った。物価の高さにびっくり。いままで回った欧州の中では一番高いのでは。日本並み。物価の高い国は好きじゃないのでうんざり。
テキトウに街歩き。にぎやかなショッピングモールに入ってみたり。しかし、体調が余計にしんどくなってきたので、コーチステーションに行き、荷物を取り出し、バスを乗り継いで宿へ戻った。部屋には誰もいなかった。部屋の角に設置された簡易シャワーブースでシャワーを利用してさっぱり。湿気が部屋に篭って気持ち悪い。。少し気分はよくなった。休憩。
2時半。まだ時間がたくさんある。気分もよくなりごろごろしているのはもったいないので、再び街に出ることにした。今度は地下鉄に乗って街に出た。
川沿いをぷらぷら歩いて市庁舎付近を見学。マクドナルドに入ってポテトだけ買った。ポテトは日本より安いかな(Mサイズで0.89£)テキトウに歩いてたどり着いたウォータールー駅前で適当なバスに飛び乗ったらどこをどう走っているのか分からず迷った。でもなんとか地下鉄駅見つけて宿に帰ってきたのは18時ごろでした。夕飯どうしようかな。宿の周りは閑散と寂れている。唯一やどの隣にパブがあったが、入る気力がなかった。宿の食堂に入って日記を書く。人がいっぱい、いろいろな人がいる。年齢層も広い。テレビを見ながら英語の勉強をしているらしき人もいる。東洋人系のひとはいたが、日本人らしき客はいなかった。安宿はどこに行っても必ず日本人がいたけど、ここは穴場なのかしら。食堂脇の小部屋にネットカフェと書かれた部屋があった。カウンターで使えるか?と聞いたら1時間で4.5£だそう。高いけど使うことにした。1時間ほどネット。友人のホームページに書き込んだり、ヤマモトさん、てっぺい、しゅうへい、バカなべ、竹ちゃんにメールを出した。
10時ごろ部屋に戻って早めに就寝した。部屋に日本人の女の子がいた。

2月23日(水)曇り小雨●ロンドン脱出

7時過ぎに起床。周りはまだ寝ていた。日本人の女の子が起きてシャワーを使った後、私もシャワーを浴びた。換気扇がない(!)ので部屋が湿気る。8時朝食。薄くておいしくないコーヒーとパン2枚のみの簡単な朝食でした。食べ終わって食堂でしばらくまったりすごす。9時半にチェックアウトして宿をでた。あまり長く滞在したくはない居心地の悪い宿でした。
メトロ(3ポンドと高くてびっくり)でロンドン中心部のビクトリア駅に出る。そこから徒歩でコーチステーションに移動。荷物が重たくて休み休み進む。しんどくって汗だく。コーチステーション到着。コーチの出発時間までしばらく待合室で待つ。日本人がちらほらいた。11時、コーチ出発。一路港町フォークストンへと旅立った。
フォークストンはロンドンへ来るときに通り過ぎてきた港街の近くの街でした。「港町」という響きにほのかな期待を持って訪れることに決めた。ロンドンの宿や物価の高さに一日で辟易してしまったこともある。ロンドンからコーチで約3時間足らずでフォークストンに到着した。
新しい街についたらまずは宿探し。重たい邪魔な荷物を預けるロッカーを探す。コーチステーションにはなかったので近くの列車の駅まで移動したが、ここにもロッカーはなかった。荷物が重くてすでに汗だく。うーん困った。仕方なく荷物を持って宿探し。
静かな街だ。あまり人も見かけない。近くのB&B(イギリスの代表的な宿。ベット&ブレックファーストの略)を3件ほど尋ねて廻ったのだが、ブザーを鳴らしても誰もでてこない(怒)疲れたし仕方なくコーチステーションにいったん戻った。さてどうしたものか。街のインフォメーションセンターで案内してもらおうと、地図を頼りに向かった。しかし、道に迷ってしまう。うーむ、どうやら予想より遠いいようだ。いったんあきらめてコーチステーションにまた戻る。し、死ぬ 。。。とうとうここでタクシーを使うことにした。もうケチっていられない。まずはインフォセンターへ。宿が集まる辺りを教えてもらった。またタクシーでコーチステーションに戻り(何度来てるんだ)再び宿探し。教えてもらった通 りへ徒歩で行ってみると、なんだ!さっき捜し歩いていた地域じゃん。ブザー鳴らしてもやっぱり出ない。。気づいたら「NoVacancy(空き部屋なし)」の表示が。。。どうしよう、さすがに少々あせってきた。最後の一軒!とばかりにさっき一度訪れたB&Bのブザーを鳴らす。しばらくして宿の主人が出てきた。「はぁ〜〜〜」安心した。「今夜泊まれますか?」「ああ、もちろん」15時半、やっと宿を確保できました。
「サニーゲストハウス」という名前のいかにもイギリスにありそうなおしゃれなレンガ造りの外観のB&Bでした。宿の主人に案内された部屋はこじんまりとしているがとてもおしゃれでかわいい一人部屋でした。お値段は一泊朝食つき18ポンド(3240円)。一通 りの宿泊案内を聞いて、まずは部屋で一休み。ほんと疲れた。
しばらく休んで気分を入れ替えたあと、再び街歩きに出かけた。てきとうにぷらぷら街を散策。大型スーパーがあったので入ってみた。食料品を買った。小雨が降り出したので宿に戻った。休憩。部屋に備え付けの湯沸かし器でお湯を沸かし、スーパーで買ったカップめんを作って食べた。
夜、部屋を出て階下に下りると小さなバーラウンジがあることに気がついた。宿の夫婦とお客二人がお酒を飲みながら談話していたところに仲間に入れてもらった。私はセブンアップを頂いた。何かいろいろ話をしているのだけどさっぱり聞き取れない。私は片言でちょっぴり会話に参加した。
8時ごろにシャワー(バスタブ付♪各階に一室共同)を浴びて部屋に落ち着いた。荷物を少し整理してなんとか軽くしようとした。それから少し編み物して、ノート書いて、、ねむねむ。。。就寝しました。 

2月24日(木)曇り雨●フォークストン

7時前に起床。朝シャワーでさっぱりの目覚め。
7時半に朝食。前もって案内されていた1階のダイニングに行く。素敵なインテリアのかわいいダイニングでした。テーブルに着くと、気のよい宿のご主人に卵をどう調理するか聞かれてスクランブルエッグを頼んだ。しばらくして焼きたてのトーストとスクランブルエッグ、ベーコンの乗った皿が運ばれてきた。それ以外に、コーンフレークとミルク、オレンジジュースはセルフサービスで置いてあった。これがフルイングリッシュブレックファーストだね。おいしい☆
食後部屋に戻って少し編み物の続きをする。いい宿だ。ちょとホームステイしている気分。しばらくここに滞在しようという気になり、宿の主人に延泊を申し出た。10時ごろに街歩きに出かけた。街中にはメルカートが出ていてにぎやかだった。
まずは有名な「EastCliff」を見に海岸の丘に登った。EastCliffは大陸からイギリスに船で渡るときに見ることができる真っ白な絶壁。私は夜中にバスで移動だったため見ることができなかったので、この街の丘から見えるかと期待していたのだが、あまりはっきりとは見えなかった。でも海を見渡せる小高い丘はとても気持ちがよかった。丘の上に一軒のカフェレストランがあったのでふらふらと入ってみた。チッフス&紅茶&スコーンでティータイムと洒落込む、海を見ながら素敵な時間。お会計は1.65ポンドとすごく安かった☆田舎大好き。
店を出て散歩道をそぞろ歩く。ほかによさげなB&Bはないかな、ときょろきょろしてみる。これっていうのはみあたらない。それより廃業していて「SALE」の看板がかかげられた建物がけっこうめだった。フォークストンにはこれといった観光名所がないせいか、宿経営は厳しいようだ。素敵な建物なのにもったいない。
三時ごろ、いったん宿に戻って休憩。小雨が降り出した。まだ時間はあるしこの後どうしようかな、と悩んでいるうちに時間は過ぎて。今日も少々頭痛がするのでバファリンを飲んだ。出かけるのはやめて休むことにした。気分転換にシャワーを浴びる。バスタブにお湯をためてお風呂気分も味わった。ヨーロッパではお風呂習慣がないせいか、バスタブはあっても浅い。
時間をもてあましてバーラウンジに下りたら宿の夫婦(ジュリーさん、アンドレーさん)と一人の男性客がいた。コーラを頂く。宿の主人にさらに二泊の延泊を申し出て、「延泊するから少し割引できませんか?」とずうずうしくも尋ねてみた。宿の主人は「ワイフに聞いてみるよ」と奥さんと相談して、奥さんが計算機を取り出して、掲示した数字は1ポンド安くなっていた。ラッキー♪貧乏学生旅行には1ポンドでも死活問題!
部屋に戻ってノート書いて編み物して。体の調子は相変わらず良くない。さすがに旅疲れしてきているのだろう。少し英語の勉強なんかしてみて、早めに寝た。
旅の計画段階では、イギリスでもできる限りあちこちの街を巡り歩きたいと考えていたのだが、この体調ではその気力がわかない。少し残念だが、ひとつの街にのんびりするのも悪くはないだろう。やはり旅は体調第一だ。


海外一人旅マニュアルHOME>>>