いくらの一人旅記録
ヨーロッパ鉄道の旅
 スペイン 2月16日-18日

2月16日(水)晴●バルセロナ"YHの愉快な仲間達"

 バルセロナに着いたのは翌朝7時頃。降りたところはバスターミナルだった。まだ朝早いのでターミナルに隣接する建物のなかで少し時間をつぶす。Mapで現在の位 置を確認した。まずは今夜の宿を探すことからだ。 ターミナルをでて地下鉄に乗って移動した。重たいバックはかつぐことしかできず、かなりつらい。まず、ガイドブックでチェックした宿へあたってみることにした。宿はビルの中の3階に入り口があった。入り口の前で呼び鈴をならすが、いっこうに誰も出てこない。ドアは開かないし、しばらく待ってみたが誰も出てこない。仕方なくいったん外に出て近くの公衆電話から宿に電話をかけた。日本人がでたので(日本人経営の宿だった)空きと料金をきいたところ、空きはあったが料金がガイドブックよりすいぶん値上がっていたので予約をやめた。 重い荷物であまり歩き回りたくはなかったが他を捜すことにした。もう一つだけと決めて他のYHに向うべく、再び地下鉄で移動した。階段の上り下りがかなりつらい。ランブラス通 り近くにあるYH“パラウ”をたずねた。ブザーを押したら大きな扉の鍵が開いた。中に入り案内にしたがって階段を上がる。3階にYHの入り口があった。YHになっているのはこのフロアだけのようだ。受付はチェックアウトのお客などでごったがえしていた。今夜泊まれるか聞いたら、これからチェックアウトする人の確認をするからまてといわれ、名前だけきかれた。じゃまにならないように脇にどいた。ふと、日本人らしき男性がいたので話しかけてみた。関西出身というそのKさんはもうずいぶん長いことこのYHに宿泊しているそうだ。

私の名前が呼ばれ、チェックインができた。一拍1600pst(約1100円)と格安だった。部屋のロッカーに荷物を置いてベットメイキングした。 Kさんが暇だということで、街を案内してくれた。まずサグラダファミリア。けっこう歩いた。その前の公園のベンチに座って、教会を眺めながら途中で買ったサンドイッチを食べた。

  Kさん、もとい、こーちゃんにユーロラインオフィスも案内してもらってたすかった。19日のパリ行きのバスを予約した。 とある旅行代理店に入った。こーちゃんは近く帰国するとかで、そこで帰国のチケットを買った。私は後ろで様子を見ていたが、こーちゃんもあまり会話が達者でもないのにちゃんとチケットの申し込みができたことに感心した。 3時半ごろ、こーちゃんと別れて、一人YHに戻った。少しおなかの調子が悪かった。シャワーを浴びてさっぱりした。 17時に再び出かけた。ランブラス通りにあったマックで落ち着いてコーヒーを飲みながら日記を書いた。そのあとランブラス通 りを散策した。屋台のお店が並んでいてにぎやかだった。パントマイムをやっている人たちがところどころにいて通 る人をたのしませていた。観光客が写真を撮ろうと小銭を入れ物に入れると、パントマイマーは奇妙な動きをしたりしてありがとうを表す。あははは。

 市場があったのでふらりと覗いてみた。野菜やフルーツが山積みされていて圧倒。ほかにも肉屋、卵屋、魚屋、チーズ屋、お菓子屋、パン屋などなどそろっていた。私は大好物の洋梨(ペアー)を3つ買った。量 り売りで108pst(約70円)ちょー安い! YHに戻ると、夜は酒盛り。こーちゃんはパスタ作って、私はカリフラワーゆでてサラダを作った。他に3人組の日本人女性がいて、一緒に盛り上がった。お酒飲んで遅くまで話をしていた。楽しい夜だった。 このYHが好きになった。

 

2月17日(木)晴●バルセロナ"YHの愉快な仲間達" 2

ここの朝食は遅い。小さなカップケーキ2個とクラッカー2枚、ドリンクという簡単な朝食を済ませ、出かけた。お土産ショッピング。土産屋をまわって買い物して、13時ごろYHに戻った。ロビーではこーちゃんが韓国人(?)といっしょにスペイン語を勉強していた。こーちゃんが良い店を知っているから、ということでランチに出た。店はXXX通 りからわき道に入ったとこにあった。店先ではチキンをまるごと焼いていた。下町の食堂のような店だった。1階はカウンター席のみで2階にテーブル席があるとか。カウンターに座った。昼時で混んでいた。日替わりランチがあって、今日はパエリア。それが目的だった。普通 、そこら辺のレストランでは1000pst以上はするパエリアがなんと500pstで食べられるというのは驚き価格。スペイン料理に舌鼓。隣の地元のおっちゃんはデザートのプリン。プリンが見えなくなるほどたっぷりの生クリームの上からさらに砂糖をかけて食べていた。かなりの甘党なのか、スペインでは普通 なのか・・・。 ランチのあと、こーちゃんにネットカフェにつれてってもらった。

 ネットカフェ、話には聞いていたが実際に海外でネットカフェに入るのは初めて。受付で申し込んで指定されたブースにつく。料金は後払いだった。見慣れないメーカーのパソコンだった。当たり前だがキーボードに日本語はない。OSはウインドウズだった。表示文字はスペイン語だが、日本で使い慣れているので操作はさほど困らなかった。インターネットエクスプローラーを立ち上げる。日本のサイトはやはり文字化けしてしまうが、いつものプロバイダーのホームページから日本の友人にローマ字のメールを送った。友人のホームページのBBSに書き込みもした。1時間で600ペセタ(420円)。

 こーちゃんとここで別れて別行動。私はバスでグエル公園へいった。ガウディさんが着手した公園だ。奇妙な形の建造物はいかにもガウディ。帰りはのんびり歩いていったら道に迷ってずいぶんさまよってしまった。なんとかランブラス通 りにでることができて市場で買い物してYHにもどった。

今夜もYHに宿泊している日本人達であつまって食事&トークで盛り上がる。こーちゃんの知りあい(?)でバルセロナに住んでいる(不法残留?らしい)かずさん(♂)が飛び入り参加。ちょっとあやしいけどおもしろい兄さんだった。”あるときは寿司職人、あるときはツアーコンダクター・・・”いろんなことをやっているようだ。パスポートは売っちゃった、とか。あらまあ。楽しい楽しい夜でした。

2月18日(金)晴●バルセロナ"YHの愉快な仲間達"3

午前中はお土産のショッピング。こーちゃんもついてきた(暇らしい)エルコルテという所謂高級デパートに入った。普段は近寄りもしないデパートに来たのは質の良いお土産を1つ2つ買うため。数万円というお小遣いをくれた母やおばさんへの土産だ。悩んだ末箱入りの革のキーケースを買った。こーちゃんとはここで別 れて、私はメトロに乗って気になっていた「のみの市」へ行ってみた。思っていたほど面 白くなかったのでぐるっと見たらそこを離れた。コーチステーション近くにでた。そこからサグラダファミリア方向に歩き、気まぐれに左折してウィンドーショッピング。安い店見つけた(Mangoというブランドのアウトレットショップだった)店をでたところで偶然こーちゃんに遭遇。ふたりでとぼとぼとエルコルテ方面 へ向かう。白いかわいい財布を買おうかどうか悩んだ。こーちゃんはもう一つのエルコルテ店舗に行くと言って別 れた。そのご、私はダンキンドーナツで休憩。コーヒー飲みながら手紙をつづる。19時ごろに宿に戻った。こーちゃんがしっかり私の分まで夕食を作ってくれていた(どうやら惚れられているのかも。。。)和風パスタでした。私は買って帰ったイチゴとパンをお皿に用意した。食堂を見回すと日本人が多かった。偶然、ベネツィアで会ったお兄さん、Bさんがいた(私はすぐには気がつかなかった)ヨーロッパ広しど、貧乏旅行者が泊まる宿は限られているのでこういうことはよくある。仲間意識も強まるわけです。でも集団行動は基本的に好きじゃない人たちだから、翌日はまたそれぞれの方向に旅立つ。
話が盛り上がり、にぎやかで楽しい夜の一時を過ごした。
今夜はバルセロナ最後の夜。だから、夜景がキレイなスポット「モンジェックの丘」に行こうと思った。夜であぶないだろうと、こーちゃんもついてきてくれることになった。素敵な夜景でした。帰る途中に寄ったバールでこーちゃんは私の手を握ってなにかを訴えようとした。私は気がつかないふりをした(ごめんよこーちゃん)。宿に戻って就寝。


海外一人旅マニュアルHOME>>>