ロゴひとりっぷ卒業旅行

アリカンテ同級生との再会|スペイン編

●アリカンテ到着
深夜1時頃、国境でバスを降ろされパスポートチェックを受ける。スタンプがまた一つ増えた。3時頃、何度目かの休憩。バスを降りたら空気がなんかくさい?。ATMで5000ペセタ(約¥3500)降ろした。はじめてペセタをみた。コーヒーと菓子パンで軽い食事をとった。 早朝、バルセロナに到着。半数くらいの客が降りていったので、窮屈から開放された。一番前の席に移動して、景色を楽しんだ。しばらくして“Alikante”の標識が見えた。 最後の休憩タイム。さすがに運転手さん2人もお疲れな様子(運転手は2人いて交代で運転している)。再出発の時間が聞き取れなくて、いつなのかな?とソワソワしてた私。それに気づいたらしい運転手さんの1人が出発になって私に声をかけてくれた。「さて、もうひとふんばりだ」といった感じだった。一緒に長旅をしてて、みんなアットホームな雰囲気になっていた。

●同級生との再会とスペインの暮らし
2月12日(土)晴
昼12時頃、定刻より少し早めについにアリカンテに到着した。パリから21時間、長い道のりだった。
降りたところは街の中心にある小さなバスターミナルだった。いろいろなバスが乗り入れているようだ。隣接する建物が受け付け窓口になっていた。私はまず、さっそく友人Aiに連絡をとるべく電話を入れた。連絡先はAiの友人宅。実はAiのアパートには電話がないので、Aiは電話を持ってる彼女の友達Sayuriの連絡先を私に教えてくれていた。電話がつながり、出たのはスペイン語を話すおばさんだった。私はつかえながらも英語でSayuriさんをお願いした。おばさんは英語が分からないらしく、若い男の人に代わった。再度Sayuriさんを呼んでくれとたのんだが、今出かけているので1時間後にかけ直してくれといわれた。 そこで、先に宿探しをした。ちょうどバスターミナルのすぐ近くにペンシオンがあったので呼び鈴をならした。インターホンから返事が返ってきたので、“I want to stay tonight”とこたえると扉の鍵が開いた。エレベーターで受付に上がるとおじさんがいた。英語で通 じるようだった。宿帳に記入してパスポートをだす。部屋に案内された。この旅初めてのWベットの一人部屋だった。うーん贅沢。一泊3000pst(¥2100)と安い。共同バスはちゃんとバスタブがついていて嬉しかった。 1時間後、再度電話を入れた。今度はSayuriさんと話せた。Aiのアパートはsayuriさん宅のすぐ近くにあるらしく、電話のあとsayuri さんはAiのアパートに走って連絡してくれた。私はバスターミナルで待っていると、しばらくして懐かしい顔が走ってきた。私たちは抱きあって喜んだ。ちょっと感動の再会だった。  

 彼女Aiは小学校、中学校のときの同級生だ。卒業後も時々顔をあわす親しい友達だった。1年間スペインに留学していて、今回の旅行を計画するときに会いに行こうと決めていた。 Aiのアパートにお邪魔した。アパートといっても3LDKの広さで、3人でシェアして暮らしていた。広い真っ白なリビングには真っ赤なソファーが目を引いた。あまりモノがない殺風景な部屋だった。 帰ってくる途中に寄り道して買い物した材料で二人でランチパスタを作ってたべた。 食事の後、Aiにアリカンテを案内してもらった。アリカンテは港町。海岸のあたりはヤシの木が立ち並び、まるで南の島の風合いだ。砂浜で面 白いものを見た。砂の芸術だ。砂浜の砂で石像ならぬ、砂像を造っている人がいた。話によると、彼らはその作品でお恵みをもらって生活しているという。砂とは思えない見事な仕事であると思った。 スペインで有名らしい、“バロール”という喫茶店にはいった。店内のインテリアは格調高い感じのつくりだった。お進めは“チョコドリンク”。バロールはおいしいチョコレートの店なのだ。チョコレートフォンデュなるものもあった。チョコドリンクを注文した。まさにチョコを溶かしただけのような濃厚なドリンクであった。 おもしろいお土産に、と本屋でえろ本を買った。おねえちゃんの裸のえろ本だけ買うつもりが、店のおっちゃんに進められて、お兄さんのすっぽんぽんの本も買ってしまった。どうすんねん!Aiはリッキーマーティンが表紙の雑誌を買った。 アパートにもどった。面白半分でかったえろ本をみて笑った笑った。 夜はタパスを食べたいという私の希望で外食に出た。日本で言う居酒屋のような店につれてってもらう。 私は“タパス”とはそういう名前の料理だと思っていたが実際は勘違いだった。タパスには芋料理もあれば、海鮮料理もあり、肉もあり、野菜もある。つまりタパスは料理の名前ではなく、おつまみの総称だったのだ。いろいろなタパスを舌鼓、名物のサングリアも飲んで大満足で店をでた。アパートに帰る途中でsayuriさんのいるホームステイ先におじゃました。Sayuriさんは風邪でダウンしていた。日本のノートパソコンを借りて友人にメールをうった。 アパートに戻り一息入れた。今日は土曜日、サバトの夜、ってことで夜の街に遊びに出ることにした。 さすが陽気なラテンの国、飲み屋が集まっているあたりは大変なにぎわいだった。Barはクラブと化し、みんなが踊りだす。ハーバー近くのBarでは店内は人でいっぱい。リッキーの歌にあわせて跳ねるは廻るわのおおさわぎ。そこでナンパされる私。でもスペイン語わっかりません。 深夜2時頃、オールナイトで遊ぶのが当たり前の勢いだったが、さすがに昨日からの長距離バスの旅で疲れていた私はAiに送ってもらって宿に帰った。 バスタブにお湯ためて幸せなバスタイムのあと早々に就寝した。