ロゴひとりっぷ卒業旅行

格安航空券と準備

チケット探し
旅計画の始めはチケット探しから。格安航空券の情報誌はいくつかあるけれど私はABロードを選んでいる。旅行雑誌についてある発見をしたのだが、同じ会社が出している同じ格安航空券の価格が雑誌によって異なるということだ。おそらく、その雑誌を買う購買客層を意識してのものだろう。カラー写真がバリバリに載っている派手な雑誌を買うのは主にツアーしかしたことのない人か、一度も旅行をした事がない人。反対にビジュアルは少なく文字による情報が多い雑誌を買うのは少し旅なれた人。後者の雑誌は価格競争もはげしい。
(注記:ABロード雑誌は2006年廃刊)
また、インターネットによるサーチもした。
そんな中、中堅の旅行代理店マップツアーが学生にかぎって行っていたキャンペーンを見つけた。

「ヨーロッパ行き格安航空券39800円!抽選にて1名様」

これは安い!ヨーロッパ行き格安航空券は安くて5万円台だ。
私はダメ元でこれに申し込んでみることにした。
販売当日、店舗に出向き抽選くじを引く。集まってきたのは10数人。そして、抽選の結果・・・

当 選!

まさかの当選である。ここで運を使い切ったかもしれない。
航空券はなんとなく予想していた通り低価格で有名なアエロフロート航空であった。
・・・アエロフロートか。。。
一昨年のイタリアひとり旅でひどい目に遭ったことを思い出す。
ただでさえ安いチケットに注文をつけるのは気が引けたが、ダメ元でお願いしてみた。
「大韓航空とかに変えることはできませんか?」
こんなずうずうしいお願いに、意外とすんなりと対応してくれた。大韓のチケットの方がアエロより少し安めに出回っていたのを知っていたので、ちょっぴり勝算はあったりもした。大韓を使用するのは2度目だが今回は帰りにソウルで初めてのトランジットをしてみることにした。せっかく立ち寄るのだからついでに観光しようと考えたのだ。

大韓航空のヨーロッパ就航都市は「フランクフルト、パリ、ロンドン、チューリヒ、ローマ」の5都市。この中からフランクフルトに決めた。最初の都市をフランクフルトに決めた理由は、まず空港から市内にでるのが比較的短時間であること、ユースホステルがIBM事前予約できたこと、ヨーロッパを廻るのには都合のいい場所であることなどである。フランクフルトを起点に時計回りにヨーロッパを回り、最後にロンドンから出発するルートを考えた。
ロンドンから入り逆回りする案もあったが、フランクフルトは去年も来ているので勝手がわかってスムーズに旅を始められると考えた。それでロンドンは最後にしたわけだが、驚いたのはロンドンの出国税の高さ。5900円!と他のヨーロッパの国々をしのぐ値段なのだ。これは航空券購入時に支払った。

ユーレイルパス

ヨーロッパを廻るのならやはり鉄道パスは必要だ。問題はどの種類のパスを買うかである。はっきりいって航空券よりこちらの方が高いので購入も慎重になる。かなり悩んだ結果

・ユーレイルパスの21日用(52400円)
・ブリットレイルパス8日間用(21800円)

この2つを購入する事に決めた。合わせると74200円にもなるから高額な出費だ。
このパスもまた各代理店で購入できるが、場所により値段が異なるので購入の際は慎重に!私が購入したのは「地球の歩き方」の営業所(新宿NSビル)。値段的に一番安く、信用できるし、特典が沢山ついていたからだ。特典の中でも嬉しい特典は「トーマスクック」(ヨーロッパ鉄道時刻表)だ。

チケットの有効期限は33日間。
それを精一杯活用したおおまかな日程は下記
2000年
1月30日
朝、成田発  ソウル乗り換え
同日フランクフルト到着
1月31日
〜2月27日
フランクフルトからヨーロッパを時計回りに回りロンドンに入る
イギリス滞在は 約1週間(ブリットレイルパスを活用して周遊)
2月28日 夜、ロンドン ヒースロー空港発
ソウルへ
2月29日 夕方ソウル着
ソウル滞在 2日
3月2日 夕方、ソウル出発
同日夜成田空港 帰国


旅メモ
1)格安航空券とアエロフロート
ヨーロッパ格安航空券を探すとアエロフロートか大韓航空に行き着いた。KLMオランダ航空なども安めのチケットを出していたが、やはり前者2社には及ばない値段であった。この2社で選ぶなら私は大韓航空を選ぶ。アエロフロートの評判の悪さは良く耳にする。実際に私もスーツケースをあさられる被害に遭ったし、遅れるのはあたりまえだし、モスクワの空港はいろんな意味で不安だった。またアエロのヨーロッパ便は、たいてい到着が夜遅い(9時とか10時)。深夜に移動するのはやはり一人旅では不安。モスクワで一泊して翌朝の便でヨーロ ッパ入りをするという方法もあるが、ホテル代が約1万円かかるうえ、ホテルでは軟禁状態になり食事もまともにできない。
2)大韓航空
大韓では機内設備はアエロよりずいぶん良い。ヨーロッパ乗り入れが5カ国とかぎられてはいるが、到着時間は夕方頃の場合が多い。アナウ ンスも日本語であったり(変だけど)リコンファームも日本語で対応してくれた(現在リコンファームの必要はなくなった)何より助かったのは航空券を盗まれてしまったとき、現地の支店でほんの数千円で再発行してくれたことだだ。一般的に格安チケットの再発行は不可能とされているのでとにかく嬉しかった。
3)ヨーロッパ旅行で最初の国を決めるポイント
(飛行機で入る場合)ヨーロッパを回ろうとしている人は最初にどの国から入るか迷うと思う。私は空港が町から近いという点を考慮した。夜遅くに到着したときなどそこからさらに街に出るのに距離があるとうんざりする。空港のホテルは高いし。帰りに関しても同じことが言える。街から近いほうがぎりぎりまで街で買い物ができるし、例えば、ストライキなどで列車が止まってもタクシーやバスでも行けると思える安心感がある。