いくらの一人旅記録
ヨーロッパ周遊 卒業旅行記
 2.ドイツ編1/30-2/1
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1月30日( 日)小雨 ドイツ 

この冒険の始まりはドイツ、フランクフルト。
●フランクフルト<念願のアップルワイン>
去年(1999年2月)のドイツ旅行に続いて二度目のドイツ来訪。約14時間のフライトでフランクフルトに到着したのは18時頃だった。一通 りの手続きを済ませ無事に入国。フランクフルト空港はまだ記憶に新しかった。空港から列車で市内に出て、まっすぐ宿に向かった。前回と同じく最初の宿はフランクフルトYH。日本でIBN予約した。YHへのチェックインを済ませて部屋に荷物を置いたら再び外に出た。YHは飲み屋が集まるザクセンハウゼン街にある。目的の“アップルワイン”を飲みにパブへ向かった。何軒もパブが軒を連ねていてどこに入るか迷った。ジプシーの子供たちがうろうろしていて絡まれそうになったがシカトした。日本人のおじさんグループが一軒のパブに入っていくのを見た。私もそれで少し勇気が出て、外にメニューを掲げてあった近くのパブに少し緊張しながら入った。店の中は暗かったが、カラフルなライティングがされていて陽気なムードであった。奥の方では若者たちが騒いでいたり、コインゲームゲームをしていたり、また違う席では恋人たちが語り合っていた。私は近くのカウンターに座った。カウンターの奥から他のお客さんと話していたマスターが私にきずいてやって来た。ずいぶんと大きな体で真っ白い口ひげをはやしたおじさんだっ た。私はアップルワインを頼むが、一回では聞き取ってもらえず、何度か発音を変えて”アップルワイン”と繰り返した。何とか通 じて大きなグラスになみなみとついでくれた。ワインとは名ばかりのビールであった。念願の“アップルワイン”を飲めて満足。お会計3DM(約180円)なり。安い。記念にコースターをもらってかえった。旅の疲れはあまり感じてはいなかったが、シャワーを浴びて早めに寝た。

 翌朝7時朝食。食堂は半地下にあり、きれいで清潔。セルフサービスでパン、ハム、チーズなどをお皿に取ってココアを入れて席に着いた。これからの行程を考えながらのんびり過ごす。
8時にチェックアウトをしてYHを出発した。駅までは歩けない距離でもないので散歩がてらにのんびり歩いて向かった。途中石畳の道でこけて恥ずかしい思いをした。初日からダメージをうけてしまった。イタイ。

1月31日(月)曇り/雨/晴●ハンブルク"夜行列車 初体験" 

フランクフルトから約3時間、港町ハンブルクにやって来た。この町に来た理由は観光ではなく、ミュンヘンまでの夜行列車にのるためだった。フランクフルト から夜行列車にのると国外にでてしまうのでわざと遠くに来たというわけだ。 駅についたのは12時頃で、まず今夜の夜行列車を予約した。予約料は8DMだった。夜行列車の予約は初めてだったが、問題なくできた。それから日本の実家に”無事到着”の電話をいれた。日本は夜8時頃で実家の居酒屋はとてもにぎやかな様子だった。違う世界の音を聞いたような不思議な気持ちになった。

さて時間は沢山あるし観光しないてはないのでのんびりと港に向かって散策 した。”港町”という響きにわくわくして来たのだが、期待とは裏腹に商業都市といった感じであまり温かみがなく、私には楽しめない街だった。港ぞいの道を歩く。人は少なく静かだった。途中にあった売店でコーヒーを注文して、狭い店内で立ち飲み。あたたまる。疲れたので帰りは路面 電車(?)を利用した。適当に時間をつぶし、17時頃駅に戻った。

ハンブルクの 駅はけっこう大きくて、店も豊富にあってにぎやかだ。飲食店の集まるとある店のカウンター でジュースを飲んで休憩した。その時、カメラを落としてしまい再起不能になってしまった。かなりブルーだ。購入を考えなければ。その件は保留にして、まだ時間があるので近くの他の街へも行ってみようと考えた。そこで、列車で1時間ほどのところにあるリューベックに 行ってみることにした。

ハンブルクから約1時間、リューベックに着くと外はもう真っ暗だった。駅周辺は殺風景で人も少ない。ロータリーに街の地図があったので見ておいた。とりあえず繁華街の方へ向かってみた。 少し歩いて行くと一応この街のシンボルである教会が見えた。よし、写 真を・・・とおもったが、壊したことを思いだした。がちょーん。駅でポストカードをかわりに買った。長居はしないで30分程の滞在でハンブルクにもどった。

夜行列車
私が乗った夜行列車はNZ(Night Z)。追加料金が必要ない座席を利用した。一晩の宿代が浮くことになる。座席はリクライニングのきくシートなので寝ようと思えば眠りやすい。設備も整っていてトイレについてる流しではお湯が使えた.
ハンブルク駅22時03分発。ミュンヘン到着予定時刻は翌7時10分。約9 時間の列車の旅だ。心配していたような危険な感じはまったくなく、荷物をお いたままトイレに行っても置き引きにはあわなかった。でも油断は大敵。(すいているせいもあ るだろうけれど)少しワクワクした初の夜行列車体験だった。

2月1日(火)晴●ミュンヘン"古城YHとミッテンワルト"

予定時刻より少し早めにミュンヘン中央駅に到着した。駅の地下にあったバ ルでコーヒーとパンで軽く朝食をとった。慌ただしく朝食をとる地元の人でバルはにぎやかだ。

ミュンヘンに来たのも2度目。前回はトルコ人モハメットさんに捕まってほとんど観光できなかった。(ドイツ旅行記参照)1年前の旅行でまだ記憶に新しい。駅 の構内図などはしっかり記憶に残っていた。 宿は街から少し離れた古城YHにとった。中央駅からS7バーン(列車)で いくつかめのPullach駅から10分程歩いた静かなところにある。予約をして荷 物だけ預かってもらい中央駅に戻った。

地下鉄・バス1日券(9DM)を買って街に出た。カメラショップを探しながらぷらぷら と街を歩く。なかなかないもので2時間ぐらいさまよったが見つからない。途中街中のツーリストインフォメーションに寄り道してマップをもらった。日本人を数人見かけた。駅に戻ろうとバスに飛び乗った。しかし行先を間違えたようで、あさっての方向に進んでゆくので途中で降りた。ちゃんと確認しよう。

 駅に戻ると駅のすぐ 横に小さなカメラ屋さんがあった。そういうもんなのよね。店に入りショーケースを覗く。なるたけ安いエピオンのカメラをと店の人に声をかけた。持ってきたフィルムがエピオンだからだ。安くて199DM(約14.000円)だった。背に腹は代えられない、気は進まないながらも仕方なくそのエピ オンのカメラを買った。念のため予備の電池もお願いしたが、22DM(約1276円)と値段の高さに驚いた。予想外の出費なのですべてカードで買った。カメラは日本製のミノルタでもメードイン インドネシアだった。それをドイツで購入というのも複雑な気持ちだ。  駅のバーガ ーキングでコーラを買って席に落ち着いた。さっそくカメラのセットアップをする。説明書が3つドイツ語、英語、フランス語が入っていた。何とか英語の説明書 を解読しながら時間合わせ等のセットをした。新しいカメラ、ちょっと嬉しい。

 ミュンヘンはひとまわりしたし、時間があるので他の街に足を伸ばすことにした。そこでミッテンワルトという街に決めた。 ミュンヘンからそう遠くないミッテンワルトはバイオリンの街として知られているそうだ。そして、ドイツとスイスの国境近くにあるこの街からは 美しいアルプスの山々が見られるらしく、目的はそれ。スイスのインスブルック行きの列車に乗ってミュンヘンより南下すること約2時間。途中車窓からはすでに素晴らしい景観が楽しめた。

13時頃、ミッテンワルト駅に到着した。すっかり雪国だった。駅の目の前に岩壁がそびえ立っている。ケーブルカー(karwendelbahn)にて この高い岩壁を上ることが出来る。料金は32DM(約1856)と安くはなかったが、せっかく来たのだからと思い切って購入した。ケーブルカーは1時間に1本の割合で運行していた。私のほかにも何人か集まってきてケーブルカーは出発した。どんどん高く昇っていき、料金所がどんどん小さくなってゆく。下を見るとなかなかスリリング。数分で頂上に到着した。

そこには素晴らしい景色が広がっていた。(それを言 葉で言い表す能力がないので写真をご覧ください) 山頂の広場は日光浴をする人などでにぎやかだ。周りの人は登山スタイルなのに私は普段着で失敗だったかも。でもそれほど寒さは変わらなかった。山頂にて年配の夫婦にお願いして写 真を撮ってもらった。       レストランもある。手ごろな値段で景色を楽しみながら食事ができる。私はコーラと大きなチーズケーキを食べた。コースターがかわいかったので記念に貰って帰ることにした。

YHへ戻り、チェックインを済ませたのは夕方の7時頃だった。部屋は4人 部屋で同室の女の子が2人いた。一人はアメリカ人(19)Hさん、一人はメキシコ(25)Kさん。私たちは仲良くなった。


翌朝、朝食は3人で話をしながらとった。私は航空券の値段を聞いた。私は約400$といったら二人は驚いた。Hさんは500$Kさんは800$とのことだった。他は年齢の話とか。私はHさんは年上に見えて、Kさんは年下に見えると言ったら笑っていた。英会話が苦手でも少しは通 じたので楽しかった。長話でついチェックアウトが遅くなっ てしまった。私は一人さきにチェックアウトしたのだが、駅で二人に追いつかれた。KさんはHさんのすすめでダッハウへ向かった。去年私も訪れたとこだ。私はHさんと中央駅へでた。私の乗る列車の方が早かったのでHさんは見送ってくれた。すてきな一期一会だった。

今日はドイツを出てオーストリアに入る。初の国境越えだ。

 

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