パラオ編 最終日トラブル勃発
パラオから台湾へ |
2010年5月8日 |
パラオ最終日の朝、お天気は雨。部屋のテラスから見えるのは濡れそぼった木々とグレイな空とグレイな海。う〜ん、アンニュイ。 今日は夕方の便でパラオを出国し台湾へ戻ります。それまではフリーでとりわけ予定はありません。こんなお天気だし、チェックアウトタイム(12時)まではホテルでのんびりしよう。 ■トラブル発生 オット君が部屋でのんびりしている間、私はロビー脇にあるインターネットサービスコーナーへ。ブログの更新、ニュースチェック、メールチェック・・・っえ?! びっくりしたのはマカオ航空からのメール。 中国語なのですぐには分らなかったけれど、「取消」の文字や時間が書いてあったことでなんとなく理解できた。私たちが乗る予定の5月11日のNX610便が取り消しとなり、同日のNX628便に振り替えられる、というお知らせだ。 ナンデストー!Σ( ̄■ ̄|||;) 取り消しとなったNX610便はマカオ10:50発、台湾着12:40で、そのまま台湾14:20発の成田行きに乗り換えて帰国というスケジュールを組んでいました。しかしNX628便はマカオ発13:10、台湾着15:20。これでは14:20発の成田行きに乗れません。 に、日本に帰れない・・・(・ω・|||) すぐにスケジュールを組み直さなければなりません。いくつか問題もあります。 案1.マカオ出発を1日早め、10日の便に振り替えてもらう。 問題点:振替が可能かが分らない。マカオのホテルを1泊キャンセルしなくてはならない(キャンセル費用が発生の可能性)。台北で一泊するホテルを探さなくてはならない。マカオ滞在はたったの1日で忙しいスケジュールになる。 案2.マカオ行き自体をあきらめ、台湾に滞在する 問題点:マカオ航空のチケットが払い戻し可能かがわからない(おそらく手数料発生で損をする)。マカオのホテルをキャンセルしなくてはならない(キャンセル手数料が発生する。直近なので高額と思われる)。台湾の宿を探さねばならない。 これは事件だ。オット君と相談しようと、急いで部屋に戻る。 「オット君、大変なの!」 部屋に入ると、洗濯物がファンにかけられくるくる廻っていた。 「・・・;`;・(゚ε゚ )ブッ」 キャハハハハハ(((o≧▽≦)ノ彡 そ、そこに干す?確かに早く乾きそうだけど、ナイスアイディアではあるけれど、お、おかしいwwww 脱力してしまった。 オット君「何かあったの?」 あ、そうだったそうだった 「マカオ航空の便が取り消しで振替になっちゃうみたいなの!」 相談した結果、マカオ行きをやめるのは現実的ではないということで、案1の方法をとることに。私は再びネットサービスコーナーへ行き、可能な限りの手配と情報収集。日本語変換サイトや翻訳サイトを活用です。 ・5/10のマカオ→台湾便に空席があるか、オフィシャルHPから確認(空席ありました) ・マカオのホテルに1泊キャンセルしたい旨のメール送信(すぐに返事があり、事情が事情なのでキャンセル料なしでOKとのこと。感謝!) ・5/10の台湾のホテル探し。直前なのでネットからの予約は難しいみたい。だいたいあたりをつけて空港の案内所で予約してもらおう。 ■市内観光へ 12時になりホテルをチェックアウト。部屋にチャージしていた食事代やエステ代などまとめて現金で清算。 なんだか落ち着かない気持ちのまま、夕方まで市内で買い物&観光をすることにしました。タクシーを呼んでもらい、街中のショッピングセンターまで移動です。 市街地にあるパラオで最大という大型ショッピングセンターは、一階にドラックストアとスポーツシューズと大型スーパー、二階が家電や衣料品・雑貨・お土産品などという、練馬でいうところの西友のような店でした。 とはいえ、海外のローカルスーパーって大好き。庶民的なものが安い値段で手に入ったり、日本にはないような面白い商品を見つけることができるからです。 「う〜ん、どこかで見たことある商品だねぇ」 それもそのはずで日本からの輸入品がずらりと並んでいるではないですか。それどころか、韓国・台湾・アメリカなどの各国の輸入品が各コーナーにずらりと並んでいます。 「パラオ独自の商品っているのはあんまりないのだねぇ」 パラオで一番の産業は観光である、ということをこういうところから理解。ローカルな面白いお土産品はなかなかみつからなそうです。 ショッピングセンターでは買い物をせず、特に行く当てもなく、どうしましょー会議の後、とりあえず近くにあるパイレシアホテル内の免税店へ行ってみることにしました。このホテルはパラオの中では希少な大型ホテルのひとつで、市街地にあるため利便がよくツアーなどでよく利用されるようです。 確かに大きなホテルです。オンザビーチではないけれど、プールや植栽があり、都市型リゾートという位置づけも納得の雰囲気。吹き抜けのロビーにはガラス張りのエレベーター、そして噴水・・・は水が空。おそらく水不足のためかしら。 免税店は期待したほどの品ぞろえはなく、PPRにある免税店とさほど変わりませんでした。う〜ん、微妙だねぇ。 ランチでも食べましょうか、と手っ取り早く無難にこのホテルのレストランに行ってみました。窓際の席に案内してもらい着席。アラカルトメニューはなくランチビュッフェのみで1人$12。チャイニーズ風メニューが中心で、その他にデザートなどもありコストパフォーマンスはよいかも。 しかし今回の旅はビュッフェ率高い(・ω・`)ふとる。。 ランチを食べながらこの後どうしましょー会議。ガイドブックを開いてあれこれ考えます。キャリーもあるし徒歩ではあまり遠くにいけません。すぐ近くに博物館があるのでこの距離ならいけそう、と向かいました。 ホテルから徒歩5分ほどで博物館に到着。入場料はひとり$5。手作り感たっぷりな庶民的な博物館でしたが、ここで意外と時間をつぶせました。 シャコガイでかー! 二階にはショップがあり品ぞろえはけっこう豊富、受付にいたしゃべるオウムがかわいかった。 再びパイレシアホテルに戻り、もうすることもないのでちょっと早いけど空港まで行っちゃいましょう、ということでフロントでタクシーを呼んでもらいました。行き先が空港だとちょっと割高になり$20。 やってきたタクシーは近所のおじさんがマイカーできました的な感じで、車はかなりオンボロです。そのおじさんはかなり豊満なボディなため、運転席は最大まで下がっていて後ろには2人乗れそうにありません・・・(・ω・;) オット君「じゃ、おれ助手席乗るよ」 運転手「ストップ!ドアに触っちゃダメ!」 なんとドアが壊れているようです。運転手さんに開けてもらい座ろうとすると足元にはビールの段ボールが敷いてあります。 そんなパラオのタクシーで無事、空港に到着。それと同時くらいに空港のカギ開け当番さんらしき人が解錠しにきました。もちろん、空港には誰もおらず店も空いていません。 2人で苦笑。 とりあえず待つか。とベンチに座りました。時間は16時。出発は18:50なのでまだ3時間近くあります。 「・・・・・・ひまだ」 そこで考えたのが「有料ラウンジ」。 情報は旅出発前にネットで見つけました。昨年オープンしたばかりというラウンジで確か営業開始は17時だったはずなのだけど、さっきタクシーで通りかかった時は開いているように見ました。確認しにゆくとやはり開いていて、受付の女性が快くラウンジ内を案内してくれました。 「オットをつれて後ほど来ます!」 このオーシャンビューラウンジ、使用料は通常50ドルのところ、オープン記念でひとり15ドル。これでフリードリンク、フリースナック、インターネット、シャワー、仮眠などができる便利な施設です♪なんといっても日本語対応のPCでネットができるのがうれしい。 ラウンジのおかげで有意義に時間をつぶせました。ドル現金もだいたい使いきれたぞ♪(後にこれが思わぬトラブルとなる) ■出国・・・トラブル 出発の1時間くらい前になってからラウンジを出て出国手続きへ。さっきの静けさはどこへやら、空港はだいぶにぎやかになっていました。いつもどおりチェックインカウンターでバウチャーとパスポートを出すと、スタッフに別の場所に案内されました。 「出国税、ヒトリ35ドル、フタリで70ドルネ」 ・・・え?(゜゜;) ついさっき、有料ラウンジでうまくドルを使いきれたね〜と思っていた矢先。お財布にあるのはわずか17ドル。 「ク、クレジットカードは使えますか?」 「ノー、ソーリィ」 これはマズイ。 「じゃオレ、両替してくるよ」 と頼もしいオット君は、行ったと思ったらすぐ戻ってきた。 「この空港、銀行がない・・・」 ナヌー! 出発まであと1時間。 あ、確かATMがあるのをみたぞ。 「私、行ってくる。荷物みてて!」 ATMに駆け寄りクレジットカードでキャッシング。英語画面をカンで操作。 ・・・エラー。 再チャレンジ ・・・エラー。 もっかい ・・・エラー。 涙。 無情なエラーが続き出金できません。 オットくんに来てもらって再チャレンジ。 ・・・エラー。 マズイ。非常にマズイ。 「じゃ、オレさっきのラウンジ行ってくる。日本語できる人にちょっと助けてもらおう」 オット君が去った後、私は私で空港係員をつかまえて助けてもらう。彼のアドバイス通りに操作してもやっぱりエラー。 そこへオット君が日本人のお兄さんを連れて戻ってきました。パラオ慣れしているご様子の彼いわく 「あー、このATM調子悪いんだよね」 Σ(・ω・ノ)ノ!?なんと 空港唯一のATMのメンテくらいしっかりしてくれ〜。 「私、ドル持っているんで両替しますよ」 え!?ありがとうございます!! 聞けばなんとお兄さんはオーシャンビューラウンジの経営者の方でした。 両替する銀行がない、 ATMは使えない、 パラオ恐るべし。 そもそもは「出国税」の存在を忘れてた私の勉強不足か問題なのだけど、個人旅行でありがちな落とし穴、気をつけよう。パラオでは出国税20ドルに加え昨年からグリーンフィーなるものが15ドル追加されたそうです。 時間ぎりぎり!無事にボーディングパスを手にすることができホッと胸をなでおろしました。ところでこのボーティングパスはなんで手書きなのだ? 焦りまくった私たちに反して、飛行機はずいぶんのんびりしたもので、いきなり遅延です。予定時刻を30分ほど過ぎた7時20分にやっと出発しました。 やれやれ。 さらば、パラオ! ■台湾到着 台湾に到着したのは予定より遅い22時過ぎ。イミグレーションでは手書きのボーディングパスがあまりに達筆で読めなかったらしく「どこから来たのですか?」と尋ねられるオット君。 さてこんな時間なのでとっととタクシーでホテルに移動しよう。 タクシー乗り場を見つけてタクシーを待ちます。 ん?何か注意書きがあるよ これは・・・ ”桃園空港から台北市・基隆市・ 桃園・新竹三辣への片道のタクツー代は メーターの表示額百分の五十お及び通 行料金を加へてお費以下さい。” オット君「・・・タクツーになっちゃってるよ」 私「wwwwwwwっ!」 オット君「百分の五十って?50元プラスすんのかな」 #英語版をみると、50 percent on meter fareとあるので、どうやら「メーター料金の50%を追加して払え」ということらしい。 百分の五十・・・あながち間違いではない。 脱力したまま、タクシーに飛び乗って走ること5分ほど(170元、約500円)無事にホテルチェックイン。今夜のホテルは「シティスィートゲートウェイホテル」。これまたネットで事前予約していました。トランジットホテルだからどうせビジネスホテルのようなかんじかなと期待していなかったのだけど、 いい!d(≧∀≦*) 数百円の差だからとデラックスにしたら、角部屋でベットルームにリビングルームまでついている広さ♪ベットはダブルがふたつのツイン。リビングにはソファーセット。窓からは夜景が見渡せます。これで朝食までついて2人で1泊7800円。 安いっ(≧▼≦*) 旅のこんなサプライズが大好き。 今日もトラブル満載なスリリングな一日・・・
だから旅はやめられない。 |