アムトラックの旅後編
アムトラック サンセットリミテッド号の旅 |
2010年12月27日 |
窓の外がうすぼんやり明るくなっていることに気が付き、カーテンを少しあけて眠い目をこすりながら外をみる。 その風景に、一瞬で目が覚めた。 果てしなく広がる大地と、今登ろうとしている朝日のオレンジ色の光。 期待していたとおりの広大なアメリカの大地だ。 昨日ロスを出てからしばらくの車窓風景は正直これといって感動するほどのものではなかったが、期待していた風景はここにあった。太陽が昇ると、その景色はより鮮明になった。 ロスを出て約15時間、だいぶ遠くまできた。 8時頃にエルパソに到着。ここでしばらく停車するようでアムトラックを降りてみることに。 ひんやりとした空気が気持ちいい。 エルパソはテキサス州。メキシコとの国境にも近いこの駅は、「ホワイトサンズ」という有名な観光地への起点となる。時間があれば行ってみたいスポットなのだけど、今回は残念ながらスルーです。 アムトラックにもどり、ラウンジカ―へ行ってみました。誰でも自由に使えるフリースペースでテーブル席もある。1階には売店があり、食べ物や飲み物が買える。よし、なにか朝食を買おう♪ 買ったのはあたたかいコーヒーとベーグルとヨーグルト。ラウンジカ―の席に座って景色を眺めながらの朝食。コーヒーがしみわたる。 しばらくしてアムトラックはゆっくりと走りだしました。 ここからの車窓風景は絶景の連続。 しばらくラウンジカ―で景色を堪能。 あまり情報がなくたいしたことないのかなと思っていたサンセットリミテッド号の車窓風景は、充分すばらしいものでした。 この日は終日移動です。そして2度目の夜がきました。 夜は風景が見れないので車窓風景は楽しめず、ちょっと時間をもてあまします。 暇だったのでかずーたちとトランプ大会!かずーがラスベガスで買ったというトランプはカジノで実際に使われていたものの中古品なんだそう。大貧民でもりあがります。中国でも同じようなトランプゲームがあるそうですが、ルールがちょっと違うみたい。そこでミックスルールでプレイ。 22時ごろにサンアントニオ駅に到着しました。ここでは整備などもあり1〜2時間停まるようです。暇なのでアムトラックをおりてうろうろ。駅舎は小さくこれといって時間をつぶせるような面白いものはありません。かずーもぷらぷらと降りてきました。なんにもないねぇ。 私たちの車両のトイレに清掃車のふといホースが入っていました。4つあるトイレすべてがすっかり詰まって流れずに、見るも恐ろしい最悪な状態になっていたのです。これで安心だね。 席に戻ると、途中から空いていた私の隣の席には新しい乗客が座っていました。 んん、残念。広々と使えなくなってしまった。 深夜0時をまわるころ、アムトラックはふたたびゆっくりと動き出しました。 2010年12月28日 早朝5時頃、ヒューストンに到着して浅い眠りから眼覚めました。 大都会のはずだけど、郊外なのか周辺は素朴な雰囲気。まどろみながらしばらく様子を眺める。アムトラックは進んだり戻ったり何かの調整をしているのか変な動きをしています。 日もすっかり登り明るくなったころ、ダイニングカー(食堂車)へ行ってみました。 基本的には予約制なのだけど席が空いていたので利用できるようです。 席に限りがあるため基本は相席で、私の斜めお向かいにはビックママのようなむっすりとした方がすでに座っていました。ど、どうも(^^;) いくつかのメニューの中からフレンチトーストをオーダーしました。ベーコンはつけるか?カリカリに焼くか?などの細かいリクエストもきいてくれます。 しばらくするとおいしそうなフレンチトーストが運ばれてきました♪これをみたビックママも同じものを追加オーダーするくらいおいしそうです。幸せ〜♪ アムトラックでは朝夕にレストラン案内の車内放送があるのだけど、そのどちらでもない放送が突然流れました。私がいたラウンジカーではその放送をきいて周りがざわめき始めます。 「なんだろう??」 英語が聞き取れないので何を言っているのかわかりません。 周りを見ていると進行方向右側の窓に向けてカメラを構えています。なにかが見れるのかな? そして現れたのは・・・?! 川だ。ずっと乾いた大地を走ってきたのに、こんなところにこんな大きな川があるのか。 沈みかけた太陽の光が反射して、言葉も出ないような景観に興奮。 ゴールのニューオーリンズ到着予定時間は14:55、あとわずか。 ながいアムトラックの旅ももう少しで終わりです |
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