ローマリミット2時間(ローマが嫌いになった日)
限られた時間しか持たない旅行客にとって、何よりもストレスになるのは時間を無駄にすることだ。 早朝にバーリを出発し電車に揺られること約4時間、ローマテルミニ駅に到着した私たちを待っていたのは「戦々恐々の長蛇の列」だった。列車のチケットを購入するための窓口には、何重にも折り返される人の列。 「・・・これ、何時間待ち?」 さすが世界各国から旅行客の集まるローマ。窓口自体はたくさんはあるのに列は遅々としてなかなか進まない。私たちは夕方のラパッロ行きのチケットを購入しなくてはならないのだが、はたして今日中に買えるのだろうか。やむをえず並ぶ。 時間が無駄だから何かできることしよう。 オット君に並んでもらって私は駅内を散策し様子をうかがい、トイレに行って、両替所で両替をした。手落ちのユーロが少なかったためだが、10000円を出し戻ってきたユーロ札を見て「失敗した!」と思った。信じられないくらい手数料が高いのだ!その額2000円以上。まさかここまでひどいとは予想外だった。後からガイドブックを見ると「テルミニ駅構内の両替所は手数料が高いのでお勧めしない」という情報が載っていた。 がっくりしてオット君の元に戻ると、2列くらい進んでいたが先はまだ長かった。 いよいよ次くらいになった時、窓口で延々と相談?もめて?いるアジア系旅行客がいた。こういう客がいるから列が長くなる!とぷりぷりするオット君。しかしほんとなかなかその窓口は終わらない。 並ぶこと1時間以上、やっと順番が来てチケット購入3分もかからなかった。まるで日本の大病院のようだ。 購入したのは15:46発ICラパッロ行き。ICなので予約追加代金10x2ユーロ払う。出発までは市内観光だが、あと2時間しかない。元々そんなに時間がないのにチケット購入でほんとにタイムロスだ。 町歩きをする前に大きな荷物を預けようと荷物預けに向かった。 そしてまた驚愕 チケット売り場以上の長蛇の列!?Σ(゜△゜;) ちょ、ちょ、ちょっと、チョットチョット! こりゃ並んでるだけで列車の時間になっちゃうのは確実。あきらめて、荷物を持ったまま町歩きに出ることにした。重いよー。 ダブル長蛇の列とボッタクリ両替所ですっかり萎えたローマ。 ま、気を取り直してローマ観光です! ローマに来るのは私はこれが3度目、卒業旅行以来だからもう10年ぶりにもなる。そしてオット君ははじめてのローマだ。 「限られた時間で一箇所だけいくならやっぱりバチカンだなー」 とか最初は考えていたのにリミット2時間ではそれも難しい(T_T) 地図を広げて駅から徒歩圏内で行ける有名スポット、ということで向かったのは「コロッセオ」。荷物をごろごろごろごろ転がしながら暑い日差しの中、時間に押さるように早足で向かう。途中には立派な歴史的建造物がごろごろあり、いちいちびっくりしちゃう。 ▽売店で買ったガゼッタ新聞がうれしいらしいオット君。 コロッセオは駅から確かに徒歩圏内だけど、地図からはわからないすごい高低差があり、階段を上ったり下りたり。荷物もあるのでもうへとへと。階段でへばっているとオット君が荷物を持ってくれました。ありがとーん(はぁと) そして目の前に現れたのは! ドーン! いやー、感慨深いねぇ。。。 卒業旅行のときはコロッセオに立ち寄らなかったので、一番最初のイタリア旅行(1998年)ぶり。当時はひとりじゃなくて、イケメンSさんと一緒だった。Sさんは私がフィレンツェで全財産をすられ途方にくれていた時、運悪く私と知り合ってしまいお金を貸す羽目になったかわいそうな人だ。その後スケジュールの都合で一人先にローマに移動したSさんとはテルミニ駅で会う約束をして(もちろんお金を返すため)、後からなんとかローマに移動した私は、忘れもしない奇跡的な縁で約束の前にばったりと彼と出くわした。(残念ながら色恋話はない) コロッセオのすぐ隣にはこれまた有名なフォロロマーノがあり、一大有名スポットであるこの場所はやはりものすごい混雑だった。チケット売り場はやはりとんでもない列でもはや入れる望みゼロだ。でもコロッセオは外から見るだけでも十分堪能できる。少し離れたところから見るのがいいし、そのためのスペースも設けられている。近づくと、10数年前と変わらず猫のオシッコの臭いがした。 さて残念ながらタイムアウトが迫っています。くたくただった私たちは地下鉄を使ってテルミニ駅に戻りました。 駅でスナックやドリンクを買い込んで列車に乗り込み出発です。 次に向かうはイタリアンリゾート、私が愛してやまないリヴィエラの町ラパッロです! バーリからローマまでの旅の経路: 特急ICで約4時間。のどかな風景が広がる。 より大きな地図で イタリア&クロアチア2011GW を表示 |
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