古都サンマリノ共和国レポート
●サンマリノ共和国へ 世界で5番目に小さい国、サンマリノ共和国はイタリアの中にあり、アクセスはアドリア海岸の街リミニが起点となります。列車は通っておらずリミニ駅前からサンマリノ行きのバスが出ていて片道約1時間ほど。 リミニの街に滞在した私たちは翌朝、サンマリノへ向かう計画を立てていました。 5月4日、朝起きると外は雨。。。しかも強い風が吹き荒れ、木々やビーチパラソルが寒々しくなびいています。 やっぱり旅は晴れていないとテンション下がる( ー_ー)-3 とりあえず朝食をとりにロビーに降りると、素晴らしいバリエーション! テンションア〜ップ↑↑(≧▽≦*)←興奮 単純な生き物です。はい。このホテルが好評というのを納得のモーニングでした。 お腹いっぱいになって部屋にもどり〜・・・ごろん。 事前に調べておいたサンマリノ行きバスの時間は8:10、9:25、10:40。 9:25に乗ろうと計画していましたが、外は風吹き荒れる雨模様、そんなに急いで出かけてもねぇ・・・とうだうだぐだぐだ。結局10時ごろまでのんびりしてホテルをチェックアウト。10:40のバスに合わせてタクシーを呼んでもらい駅に向かいました。 駅でまず探したのはロッカー。大きな荷物を預けたかったので「Luggage automatico(自動ラゲッジ=ロッカー)」の標識に従ってホームをうろうろするも見つからず。。。 「オートマティコないねぇ」 仕方がない、荷物は持ったまま行くしかない。 バス停は外なので駅構内で待っていると、傘売りが傘を売りつけてきました。見ての通りもってるっちゅーねん。こちらのもの売りはたくましい。 「お、あのバスそうじゃない?きたよきたよ!」 そうこうしているとバスが来ました。バス停にいたおばちゃん、乗客だと思ったら係員でチケットはその人から往復分買いました(1人往復8ユーロ)。大きな荷物をバスの下の倉庫に入れろとジェスチャーされ、自分であけて自分で入れて、バスに乗り込みました。こんな天気なのに意外と乗客はいっぱいいてバスはにぎやか。なんか楽しくなってきました♪ ビバ!サンマリノ共和国!
リミニを出発して40分も過ぎたころだろうか、バスはぐるぐると山を登り始めどんどんと高いところへ向かっている。 こんな高台にあるのか〜。 すでにサンマリノ共和国内に入っているはずなのだが、どこからがそうだったのかはさっぱりわからなかった。入国審査というものはない。 天気はあいかわらず雨模様で霧がかった山は視界不良でしっとりと静まり返り、まるで異世界にでも向かっているかのようだ。 そして終点に止まった。 バスを降りるとちょっとした広場になっており、他にも数台のバスが並んでいた。奥にはショップが見える。そして、目の前には下界を見下ろすパノラマが広がっていました。 「すごーい!たかーい!雲の上の世界だね」 ここで意外にも日本人のカップルに出会いました。バックパックを背負った彼らはあきらかに私たちと同じ個人旅行。 「すいませーん、カメラのシャッター押してみらえますか?」 久しぶりの日本語にちょっとほっとする。そのまま少し立ち話。なんでも東欧からクロアチアを経由してフェリーに乗って海を渡りここまで来たとか?! 「私たちもフェリー乗る予定なんです!話聞かせてください(≧▽≦*)」 元気が出た。 実は不安になっていたのだ。天気が悪いせいかテンションも下がっていたし、未経験のフェリーで海を超えることが。でも経験者のタイムリーな話を生で聞くことでとても気が楽になった。いけるいける。きっと大丈夫。 ここサンマリノに一泊したという彼らはバスでリミニに行くということでお別れ。私たちは重い荷物をもってサンマリノの街歩きに向かった。 「め、め、メルヘン!」 まず私たちの目の前に立ちはだかったのは、ファンタジー映画でしか見たことのないような城門。 リアルディズニーランド?!張りぼてじゃないよ!本物なのです。サンマリノは城壁に囲まれた街。ここから城内に一歩踏み入ると、そこには期待以上のファンタジーの世界が広がっていました。 「!!!(≧▼≦*)」←興奮して声が出ない サンマリノがこんなに素敵なところだったなんて!意表を突かれたよ!なんでもっと有名にならないのだ?? あいにくの天気で霧がかった雰囲気が、むしろよりいっそう街を幻想的に引き立たせている。こんな風景はなかなか見れるもんじゃない。私たちはなんてラッキーなんだろう。 「この街に泊まってみたいね」 「そうだねぇ。いつかまた、ぜひ来よう」 オット君ものりのりだ。 売店で店員に声を掛けられ、日本語のサンマリノのガイドブックがあったので購入した(4.5ユーロ)。地球の歩き方には最低限の情報しかのっていないのだけど、このガイドには細かい情報ものっていた(情報はだいぶ古そうだけど)。 街歩きを楽しんでいるうちに時間は13時を過ぎた。 「何かおいしいものを食べよう!」 レストランはそれこそいっぱいあって、どこに入ろうか迷ってしまう。絶景が売りというレストランもあったけど、この霧じゃぁ景色は望めないから、やっぱりさっきのとこにしよう! そして入ったのがこちらのリストランテ「Cantina di Bacco」。 なぜならば、窓からちらりとみえた店内の雰囲気が良かったから。 これまたファンタジー♪♪ 注文したのはいろいろなものが食べられるセットメニュー。 カツレツと、ラビオリと、グリルポテト。それともう一皿野菜とグリル料理も。 これに食後の飲み物かデザートがついて12〜16ユーロ。 気分がいいからサンマリノ産ワインも注文しちゃいました♪ 食後にオット君デザートを、私がコーヒーを注文。でも、このデザートがおいしくて!パンナコッタみたいなものにチョコレートソースがかかってる。わたしもこっちにすればよかったよー(でも半分食べたけどw) ボトルワイン含めたお会計は41ユーロ(約5000円)ちょっと贅沢なランチになっちゃいました。 大満足でレストランを出るといつのまにかすっかり霧が晴れていました。 わぁ、太陽さんありがとう! せっかく晴れたのでもうちょっと街を見て歩きたいけれど、残念ながらもう時間がありません。リミニに戻るバスの時間が迫っていました。14:15を逃すと次は15:30になってしまい、この後の予定に間に合わなくなってしまうのだ。 入ってきた城門まで戻ると、城門のすぐ隣に気になる博物館を発見。 「ここ、さっきのガイドブックにのっていた”拷問博物館”じゃない?」 「えっ!ここにあったの?!灯台下暗しだね」 面白そうだけどもう時間が(>_<、) (拷問博物館といえば、以前ベルギーにある拷問博物館をみたことが。こちら>>>ゲントフランドル居城 拷問博物館) サンマリノ、いつかまた絶対来ようね。 とうっ! バスは定刻通りに出発しました。 さぁ、リミニに戻ろう。次の冒険が待っている! ■サンマリノへのアクセス サンマリノへの直行便はないため、イタリア各都市からのアクセスとなります。近い都市はミラノまたはヴェネチア。そこから電車でボローニャを経由して約4-5時間のリミニという街よりバスが1時間に1本程度でています。リミニからはバスで1時間。 位置関係MAP:右下がサンマリノ より大きな地図で イタリア&クロアチア2011GW を表示 目次:INDEX▼ |