アンコーナとフェリー乗船
●アンコーナの街 イタリアのアンコーナはアドリア海岸に位置する港町だ。観光地としては有名ではないが、ここに寄港するクルーズ船もある。また、アドリア海を挟んだ対岸にあるクロアチアへ渡るフェリーがここから出ている。 リミニに滞在していた私たちはこのフェリーに乗るためアンコーナに向かいました。 ●リミニ出発 サンマリノを後にしてバスはリミニ駅に戻ってきました。駅に戻ると空はすっかり晴れ渡り気持ちの良い青空!旅はやっぱりこうでなくちゃね。 電光掲示板で列車の時間を確認する。サンマリノがあまりに素敵だったためつい長居してしまい、当初の計画より遅れて行動しているのだけど、幸い電車の本数はけっこうあるようだ。アンコーナ行きの列車まで少し時間があるので駅に隣接しているスーパーCoopをのぞいた。今夜の船旅に備えて飲み物やスナック、軽食などを買い込む。こういう庶民的なスーパーは安くてローカルなものが買えるので重宝するね。 自動販売機のカプチーノ(0.8ユーロ)を飲みながら、駅ホームのベンチで待ちぼうけ。静かでのどかだねぇ(´ー`) そして列車が来ました。アンコーナに向けて出発です★ アンコーナはリミニから各駅停車(レジョナーレ)で約1時間ほど。のどかな車窓風景はしばらくするとアドリア海が見え隠れするようになった。アンコーナはもうすぐだ。 17:35、アンコーナに到着した。 ●アンコーナ 駅を出るとたくさんのバスが止まるロータリー。ネットで調べた情報によるとフェリー乗り場へはバスで行けると書いてあったけれど、地図を見ると大した距離ではなさそうなので街歩きがてら歩いて向かうことにしました。 アンコーナの町は新旧の建物が入り混じった素朴な雰囲気。ガイドブックには載っていないのでネットで調べてみたところ、古い教会や城塞などみどころもあるようです。 観光もしてみたいけれど、まずはフェリーにチェックインしないことには落ち着きません。荷物をごろごろ転がしながら地図とフェリーマークの案内を頼りにてくてくと歩く。20分くらい歩いたころ、フェリーターミナルのゲートのようなところにたどり着きました。警備員さんにフェリーはここでよいのかと尋ねたら、「1キロくらいむこうだ」と私たちが歩いてきた方向を指さす。あれれ。 「それらしき建物あったかな?」 とりあえず来た道を戻る。Yの字になっている右側に大きなターミナルビルが見えた。 「あそこそれっぽいね?」 小型フェリーがいっぱい並ぶ湾の奥にある「FIERA DI ANCONA」と看板を掲げた大きな建物に向かって歩いていると、同じ方向に歩いてゆくおばさんにふと声をかけられた。 「あなたたちフェリーに乗るの?」 「そうですー、クロアチア行きのフェリーに乗ります」 「それならこちらよ。わかりにくいからついてきなさい」 おばさんの後をついてゆくと、目の前に見えていたターミナルビルを左にそれて通用口のようなところを越えた。 「あれれ、あの建物じゃぁなかったんだね」 そこには駐車場が広がり、その奥にフェリーオフィスが並んでいるのが見えた。 「これはたしかにわかりにくい!」 おばさんは駐車場に止めてあった車に乗り込んで去っていきました。てっきり同じ乗船客なのかと思ったら地元の人だったのね。彼女に会わなかったらきっとわからなかった!感謝感謝。 ▼親切なおばさんとフェリーオフィス
●国際フェリーチェックイン 無事にフェリーオフィスにたどり着けたのはいいけれど、正直、国際フェリーの乗り方はぜんぜん知らない。でもフェリーだろうと飛行機だろうと基本は同じはず。。 複数のフェリー会社窓口が並ぶ中、今回乗船予定のBlueLine社の窓口へ。事前にオンライン予約は済ませてあるので予約確認書をプリントアウトしたものとパスポートを提出した。窓口係員はパスポートを確認しながらパソコンになにやらぱちぱち打ち込み、ペラペラのレシート数枚をくれた。これがボーディングパスらしい。 飛行機と同じであるなら、 チェックイン(ボーディングパス発券)→出国手続き→搭乗 の流れになる。出国手続きと乗船をするのが最初に間違って向かった警備員さんのいたところだろう。飛行機のゲートと同じように港にもいくつものポートがあり、オフィスを出た大きな掲示板に今日出航する船のポート番号が表示されていた。クロアチアのスプリト行きフェリーはポート9と出ていた。そこまでは巡回バスで行けるらしい。 オフィスを出てバスを待っていると一人の日本人と思しき男性がいたので、思わず声をかけた。 「こんにちはー日本のかたですかー?」 彼は苦笑いで首を振り 「I am Korian(韓国人です)」 あら、マチガッタ(*-_-*) バスが来ました。そもそもこのバスはタダなのかな?念のため、降りてきた運転手に聞いてみたらスルーされた。。。いいや、払えて言われたら払おう。 さっきの韓国人男性やその他2名ほど乗せたバスは出発し、5分も走ったところで止まり降りる。 オレンジ色の三階建ての建物AnconaPort Authorityが出国・乗船手続き場所のようだ。そして、港には今日乗るフェリーが既に停まっているのが見えました。 「あれそうだよね?!船でっかい!すごい!(*≧▼≦)/」 テンション急上昇↑↑↑ ボーディングパスを手にして乗船場所もわかりやっとほっとできた。出発は20:30でまだまだ時間があります。できればその辺を観光したいのだけれど、荷物がネック。港からは丘の上にある古い教会が見えます。あれは確かアンコーナの見どころのひとつ。でも、けっこう高いところにあるから難しいかな〜。なんてもやもやしながら落ち着かない私はオット君に荷物を見ててもらってうろうろうろうろ。 建物の中には小さなさびれたショップがあるほかには何もない。建物の向かい側にピッツェリアレストランがあった。出国審査を通っちゃうともっと何もないよなぁ。 とはいってもいつまでも階段で座っているのも疲れるので、とっとと乗船してしまうことにしました。出国審査はけっこうな行列で私たちも列に並んで手続き。パスポートにスタンプを押されていざ乗船! フェリーにはおしりから乗るようだ。車も乗り込めちゃう大きな入口です。ここに簡易カウンターが設けられていてボーディングパスのチェックを受けました。チェックを通過してまっすぐ進む。ここはDECK3。車を止めるところみたいでとても広い。係員に促されてエレベーターを待つけどすごい混雑でなかなか進まないので階段を登ることに。階段をのぼりまずはDECK6にあるフロントへ。今回は個室をとっているのだけどまだ部屋のカギをもらっっていないのだ。部屋をとっている場合はフロントでチェックインして鍵を受け取るようだ。鍵のデポジットとしてパスポートを預けて鍵をうけとる。 船内はとても広くて!あちこち見て回りたい衝動に駆られ うずうずうずうず。。。(≧w≦*) でもまずは部屋で落ち着こう。鍵をもって指定された船室へ向かう。DECK7の7172号室。船後部一番端の部屋でした。 「うほぉ!これが船のキャビンかぁ」 今回とったのはそこそこランクの良い部屋で、二人個室窓側・シャワートイレ付というものです。小さなテーブルとソファ、オープンクローゼット、電源もあります。二段ベッドがなんかキャビンって感じでいいねo(^▽^)o これが通常料金でひとり110ユーロのところ、早期割引で50ユーロ!+tax。もちろん乗船代込み。 フェリーにはレストランやカフェ、免税店、バーなどなどいろいろなお店があり、船内を探検しているうちに出航の時間です。 (船室や船内の詳細はBlueLineフェリー詳細レポート|イタリアからクロアチアで公開中!) ふたりで、船後方のデッキに出る。 日も傾き始め、オレンジ色に染まる街。 そして船はゆっくりと港を離れ始めました。 いよいよ出航するわくわくと、ドキドキ。 だんだんと小さくなるアンコーナの街。 イタリアを飛び出し、アドリア海を越えて、一路クロアチアへ! 次の町にはいったい何がまっているだろう。 予定航路: より大きな地図で イタリア&クロアチア2011GW を表示 目次:INDEX▼ |