ルート再考と計画変更


●旅程変更
2011年4月10日ブログ記/加筆
格安豪華客船クルーズ」を目的として計画しておりましたが、震災の影響でオット君が行けなくなりそうということで、1人で豪華なクルーズしてもなんだかな、と思ったため、クルーズはキャンセル。
そしてコペンハーゲン経由ミラノ行きチケットで始まる旅の行程を練り直していました。新しく考えたプランが、当初のプランよりもずっと面白そうな旅になりそうに組み上がり、内心ハイテンションになっております。

●旅の新ルート

「レベル7」
原発事故に関する歴史的な発表があり、世界各国(特にエアライン)の反応が気になっておりましたが今のところちゃんと運行しているようです。とはいえ、いつ何があって欠航になるかわからない状況なので、なかなか旅の手配が出来ずにおります。緊迫中の原発ニュース、連日のように起こる地震、すっかり慣れてきてしまった感があります。慣れって怖いです。

さてさて、変更を余儀なくされた旅ルートについて。
手元にあるのはコペンハーゲン経由ミラノ行きチケットなので旅はミラノから始まります。クルーズがなしになったので、出航地であるサボナへ行く必要はなくなりました。
すべての予定がまっさらです。
そこで思い出したのが「そのそも本当はどこに行きたかったのか」ということ。
本当の本当に乗りたかったのは、西地中海ではなく東地中海のクルーズでした。ヴェネチアから出航しアンコーナ・バーリ・クロアチアのドブロブニク、ギリシャなどの港町を巡るアドリア海クルーズです。行ってみたい(行ったことのない)国・町がてんこ盛りでクルーズだからこそ効率的に巡れるからです。
しかしながら、休みの日程とクルーズの日程が合わず参加できるクルーズがないため諦めて、唯一日程の合ったサボナ発の5日間西地中海クルーズに申し込んだ経緯があります。

東地中海

ここですよ。
いろいろ調べていたら、
なんとまあ!クルーズがダメでも他の手段でそれらの町に行けるルートがあるじゃないですか

いくらさん、エンジンかかりました(^ー^)

●イタリアからクロアチアへ!

ヨーロッパの中ではそれほどメジャーではないクロアチアですが、実は魅力的なスポットがたくさんあります。また、意外なことにヨーロッパの中でも治安はかなりよいそうです。(ごく一部地雷による渡航勧告地域があります)

特に有名なのが「アドリア海の真珠」と例えられるクロアチアの人気の観光地ドブロブニク。ここへのアクセスは、乗り継ぎ便の飛行機か、クルーズ船が一般的でけしてアクセスが容易とはいえません。
クロアチアの国土は一部ボスニアへルツェゴビナに分断されるという不思議な区切りがあり、ドブロブニクは分断された先にあります。首都サグレブからはだいぶ離れていて、列車は通っておらず、陸路ではバスだけが手段です。


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かねてから興味のある場所でしたが、そのアクセスの悪さから今までは検討外でした。クルーズ船の定番寄港地ということでクルーズを検討するも、日程が合わず断念。
ところが、もうひとつドブロブニクに行けるルートがあることを発見しました
それは、イタリアからのフェリー
イタリア南部プーリア州の州都である港町バーリからドブロブニクへの定期観光船があるのです。
アドリア海をフェリーで渡って真珠の街に訪れることができるなんて!素敵!
豪華客船ではないけれど、フェリーのほうがずっと私らしい。

フェリーを運航している会社は以下
Jadrolinijaヤドロリニア 
http://www.jadrolinija.hr/
上記公式サイトから予約購入できますが、以下のフェリー総合予約サイトのほうがユーロなのでわかりやすい。
traghettiweb
http://www.traghettiweb.it/en/tw_index.php


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バーリも興味ある街で、イタリアの世界遺産、トゥルリで有名な「アルベロベッロ」へはこのバーリの街が基点となります。

「興味ある街」「行ったことがない国」「フェリーという移動方法」なにもかもが私の旅心をゆさぶる申し分ない訪問先です。これはもう他に考えられない!

というわけで、バーリからドブロブニクにフェリーで渡ることを前提として旅を組み立てました。
ミラノからまずはりミニ(サンマリノ)へ。その翌日にバーリへ。
ところが、このスケジュールにはどうしても無理が出てしまいました。リミニとバーリはかなり離れていて列車で5〜6時間かかります。日中が5〜6時間も移動でつぶれてしまうのは旅の行程としてもったいない。しかもバーリに到着するのが夕方なのでアルベロベッロに行く時間がない。
そこで、日中の時間を無駄にしないため夜行列車を使うことを検討しました。幸いリミニ発バーリ行きの夜行列車は頻発していました。バーリには朝到着するので、その後、アルベロベッロを訪問して、その夜のドブロブニク行きフェリーに乗る。これならすべの希望を満たすことができる!
しかし。しかしですよ。リミニの夜行列車の出発時間がなんと、深夜の1時〜2時台なのです。そんな時間までどうやって、どこで時間をつぶせばよいのだ?駅の待合室というのもしんどそう。
たとえば。その夜はとりあえず駅に近い宿にチェックインして1泊分支払い、2時までは休む。2時過ぎにチェックアウトをして(できるのか?)2時台最後の夜行列車に乗る、という案はどうだろうか。
うーん、なんだか余裕がない行程だなぁ。宿は朝食つき料金だし、食べないのはもったいない。(貧乏性)。やっぱり列車の旅は晴れ晴れと日中にしたいものだし、なんといっても、リミニ〜バーリは海岸沿いを走る絶景ルート。それなのに夜寝ながら走り抜けるのはもったいないよね。それにヨーロッパ列車の旅がはじめてのオット君にいきなり無理な移動を体験させてしまうのは申し訳ない。

こんこんと迷っていたら、画期的な?!打開策を考え付きました!

●アンコーナからクロアチアへ

イタリアからクロアチアへ渡るフェリーは実はもう一本あります。それはアンコーナ〜スプリト(クロアチア)というライン。アンコーナはリミニからほんの1時間の距離にある港町です。このラインを使えばかなり合理的な経路が構築できることに気がつきました。リミニからアンコーナへ行き、夜行のフェリーでクロアチアのスプリトへ。スプリトからドブロブニクへはバスはが頻発していて4時間半ほどで行くことができます。しかもこのバスルートは海岸沿いを走る絶景とのこと。バスでドブロブニクへ移動したら一泊滞在して街歩き。翌日、ドブロブニク発バーリ行きのフェリーでイタリアへ。
そう、当初の計画のバーリ→ドブロではなく、逆のドブロ→バーリを利用することになります。これは夜行ではなく昼間の運行なので、日中のアドリア海クルージングを楽しめるというメリットもあります。(バーリ→ドブロは夜行のみ)
さらにもうひとつのメリットはアンコーナ〜スプリト間のフェリーは2社が運航しており、そのうちの1社BlueLineは”ネット事前予約で格安”なのです。(バーリ→ドブロ間はヤドロリニア社のみ。割引がない)。夜行で移動するにはキャビンをとったほうが快適なのだけど、この割引を使って窓/シャワー付きキャビンが約半額でとれました。

●オット君、やっぱり行けます

旅を練り直して興奮しているおり、オット君が行けることになりました。

オット君が行けるなら、やっぱりクルーズしたいー。
クルーズのWEBサイトで確認するとまだぜんぜん申し込み受け付けていました。
でも。
一度はキャンセルして払い戻し手続き中だというのに、同じクルーズにまた申し込むなんてことはシステム上は可能でも道徳的にできません。
となると、新たに私が練り直したプランでオット君とともにGOです。一人旅を前提に組み立てたのでいつものようにちょっと普通じゃない旅程なのだけど、それを2人旅でこなしたらどうなるか、おたのしみ〜?!





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